パソコンがフリーズしてしまうと、時には強制終了せざるを得ないこともありますね。電源を強制的に切ると、データの消失や再起動の問題など、心配事が増えます。
強制終了手段を使うと、リスクが高まる可能性もあるので、できるだけ避ける方が良いでしょう。でも、状況によっては避けられないこともありますね。
この記事では、OSや機種、状況に応じた適切な強制終了方法を、わかりやすい画像付きでご紹介します。また、フリーズの原因や対策、予防策についても解説しますので、強制終了に悩む方やフリーズしやすいパソコンをお使いの方にも役立つ情報となるでしょう。
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Toggleパソコンの強制終了方法【Windows10】
Windows10を搭載したパソコンでの強制終了方法について、さまざまなケースごとに解説していきます。基本的な対処法はWindows10とWindows11で同じですが、一部の表記が異なることがあります。しかし、一度覚えてしまえばバージョンが変わっても大丈夫です。
まずは、アプリケーションを強制終了する方法から見ていきましょう。
- 「Windows」キーを押してスタートメニューを開き、検索欄に「タスクマネージャー」と入力します。
- タスクマネージャーを選択します。
- 画面左上にある「プロセス」をクリックします。
- アプリの一覧から、終了したいアプリケーションを選択します。
- 右下にある「タスクの終了」をクリックして完了です。
Windows11を搭載したパソコンでの強制終了方法について、さまざまなケースごとに対処法をお伝えします。また、一部のバージョンに関しては記事後半にて解説しますので、そちらも参考にしてください。
ただし、強制終了は最終手段であり、保存されていないデータが消失したり、ハードディスクが損傷するリスクもあります。また、パソコンの不具合や壊れる可能性も考慮して、自己責任で実行してください。
キーボードを使って強制終了する【Windows 10/11】
キーボード操作が可能な場合、以下の手順をお試しください。
1. 「Windows ロゴ」キー+「D」キーを押して、デスクトップ画面を表示します。
2. デスクトップ画面で「Alt」キー+「F4」キーを押して、「Windowsのシャットダウン」ウィンドウを表示します。矢印「↑」「↓」キーのどちらかを押して「シャットダウン」を選択します。
3. 「Tab」キーを押して「OK」まで移動し、「Enter」キーを押すとシャットダウンが実行されます。
また、もしキーボード操作ができない場合は、以下の手順を試してください。
1. 「Ctrl」キーと「Alt」キーを押しながら「Delete」キーを押します。
2. 画面が切り替わり、「Tab」キーを操作して右下の「電源マーク」まで移動します。
3. 「Enter」キーを押して、「スリープ」/「再起動」/「シャットダウン」ボタンが表示されるので、「シャットダウン」を選択し、「Enter」キーを押してパソコンのシャットダウンを実行します。
起動中のアプリケーションを強制終了する方法
フリーズの原因が実行中のアプリケーションにある場合は、タスクマネージャーを起動して強制終了します。
手順は以下の通りです。
「ctrl」+「alt」+「delete」を同時に押して、セキュリティオプションを開きます。
タスクマネージャーを選択します。
画面左上にある「プロセス」をクリックします。
アプリの一覧から、ハングアップしているアプリケーションを選択します。
右下にある「タスクの終了」をクリックして完了です。
Windowsキーを使って強制終了する
また、Windowsキーを使ってもタスクマネージャーを開くことができます。
手順は以下の通りです。
Windowsキーを押して、スタートメニューを開きます。
タスクマネージャーを選択します。
画面左上にある「プロセス」をクリックします。
アプリの一覧から、終了したいアプリケーションを選択します。
右下にある「タスクの終了」をクリックして完了です。
ショートカットキーを使って強制終了する
さらに、ショートカットキーを使っても強制終了できます。
手順は以下の通りです。
「alt」キーを押しながら、「F4」を押します。
Windowsのシャットダウンが表示されるので、選択して「OK」をクリックします。
画面が真っ暗だけどカーソルは動く場合
画面が真っ暗になってもカーソルが動く場合は、以下の手順で強制終了を実行します。
「ctrl」+「alt」+「delete」を同時に押して、セキュリティオプションを開きます。
「電源」をクリックして、シャットダウンまたは再起動を実行します。
再起動が終わらずに強制終了できない場合
再起動が終わらない場合は、電源ボタンを10秒間長押しして強制終了します。しかし、これは最終手段であり、ハードディスクやファイルを破損させる可能性が高いです。しばらく様子を見てから実行してください。
機種によっては強制終了スイッチが異なる
一部のパソコンには、電源ボタンの代わりに「強制終了スイッチ」が備わっている場合があります。対象のパソコンかどうかはメーカーの公式サイトや取り扱い説明書で確認してください。
数分経てばフリーズが解消される場合もある
フリーズの状況によっては、数分待つだけで自然に解消されることもあります。焦らず状況を観察しましょう。
ここまではWindowsパソコンについて、強制終了の手順を解説してきましたが、AppleのMacを使用しているユーザーもいます。そこで、Macパソコンの強制終了方法について詳しく解説します。
Macで実行しているアプリケーションを強制終了する
Macパソコンでは、Windowsのようにタスクマネージャーを使ってアプリケーションを終了させることはできません。しかし、フリーズが改善されない場合は、以下の手順で開いているアプリケーションをすべて強制終了させることができます。
- Appleメニューをクリックします。
- 「強制終了」を選択して、すべてのアプリケーションを閉じます。
また、「Option」+「Command」+「Esc」の同時押しでも強制終了することが可能です。ただし、強制終了すると未保存のデータが消失する可能性があるため、注意が必要です。
Macの電源自体を強制終了する
マウスやキーボードが反応せず、Appleメニューが開けない場合は、Macの電源を強制的に落とす必要があります。
この場合は、電源ボタンを10秒ほど押すと、Macが強制終了されます。ただし、アプリケーションが動作中の状態で強制終了すると、Mac本体に負荷がかかる可能性があります。そのため、キーボード操作が可能であれば、「Option」+「Command」+「Esc」の同時押しでアプリケーションを終了させることを優先しましょう。
パソコンは強制終了すると壊れる?
WindowsパソコンとMacパソコンの強制終了手順を紹介しましたが、強制終了にはリスクが伴いますので、注意が必要です。
ハードディスク・ディスクドライブに注意が必要
パソコンを強制終了すると、保存していないデータは消失します。仕事中にデータが消えると、業務が滞りますし、残業の可能性もあります。ですから、フリーズ中でも、ハードディスク・ディスクドライブが活動しているのならば、強制終了せずに待つことが望ましいです。
再起動中の強制終了は問題ないか
再起動が終わらないときは、すぐに電源ボタンを押して強制終了するのは避けましょう。特に更新プログラムの場合は、通常よりも時間がかかります。アクセスランプが点灯・点滅している場合は、パソコンが処理中である可能性が高いです。このような状況で強制終了すると、データやハードディスクが損傷する可能性があります。
電源ボタン長押しは最終手段と考える
電源ボタン長押しは最終手段です。パソコンを正常に終了させる手段ではありませんので、繰り返し行うとハードディスクやファイルを損傷させる可能性があります。最悪の場合、パソコンが壊れる可能性もあります。マウスやキーボードが反応しない場合のみ、電源ボタンを長押ししてください。
パソコン強制終了後に起動しないことも
強制終了を繰り返すと、パソコンが起動しなくなることもあります。この場合、以下の原因が考えられます。
- システムエラー
- ハードディスクやファイルの損傷
これらの状況に陥った場合は、次の対処法を試してみてください。
- パソコンの充電をしてみる
- 周辺機器をすべて外し、放電してみる
- エラー画面が表示されている場合は、少し待ってみる
これらの対処法でも改善が見られない場合は、メーカーに問い合わせてください。
強制終了できない時の原因と対策
パソコンがフリーズして強制終了できない場合、その原因と対策について考えてみましょう。
ハードディスクの不具合
ハードディスクの劣化やデータの断片化が原因で、パソコンの処理速度が低下してフリーズが頻発することがあります。この場合、Windowsでは「デフラグ」、Macでは「ハードチェックテスト」を行って、ハードディスクの状態を確認することが重要です。メーカーの公式サイトや取扱説明書を参照して対処しましょう。
メモリ不足
画像や動画を処理する際にパソコンのメモリが不足すると、フリーズが発生する可能性があります。タスクマネージャーでメモリ使用率を確認し、必要に応じてメモリを増設することが解決策となります。ただし、メモリ増設にはパソコンの分解が必要な場合もありますので、慎重に行いましょう。
アプリケーションのバージョンが古い
古いバージョンのアプリケーションを使用すると、パソコンのフリーズを引き起こす可能性があります。定期的なアプリケーションのアップデートやセキュリティソフトの管理を行い、必要のないソフトウェアをアンインストールすることで、パソコンの安定性を保つことができます。
Windowsのシェルに問題がある
Windowsのシェルに問題がある場合、スタートメニューが表示されない、タスクバーが反応しないといった症状が発生します。この場合、手動で再起動を行うことで問題が解消される場合があります。
周辺機器に問題がある
パソコンのフリーズには周辺機器の問題も関連しています。プリンターやUSBデバイス、外部記憶ドライブなどの周辺機器が原因でフリーズが発生することがありますので、必要のない機器は一時的に外してみてください。
ウイルス感染
ウイルスに感染すると、パソコンの動作が不安定になりフリーズが発生することがあります。定期的なウイルススキャンやセキュリティソフトの更新を行い、ウイルス感染を予防しましょう。
これらの原因と対策を考慮して、パソコンのフリーズに適切に対処しましょう。
強制再起動の方法
Windows 10のパソコンでフリーズが発生した場合、以下の手順で強制的に再起動することができます。
- キーボードの「Ctrl」、「Alt」、「Delete」の3つのキーを同時に押します。
- 画面の右下にある電源アイコンをクリックします。
- 「再起動」を選択します。
これで、パソコンは強制的に再起動されます。
※上記の方法で強制再起動ができない場合、以下の対処法を試してみてください。
- バッテリーを取り外す: ノートパソコンの場合、バッテリーを取り外して、再度取り付けることで、強制的に再起動することができます。
- 電源ボタンを長押し: パソコンの電源ボタンを10秒以上長押しすることで、強制的に電源が切れ、再起動することができます。
フリーズを防ぐための予防策
パソコンは精密機械であり、不具合が起こりやすいものです。しかし、フリーズを避けるための予防策を講じることは可能です。以下に、フリーズを予防するための方法を紹介します。
- ソフトウェアを整理して空きメモリを増やす
パソコンのメモリ不足はフリーズの原因となります。不要なソフトウェアやアプリケーションを整理し、空き容量を増やすことが大切です。メモリ増設や不要なソフトウェアの削除を行いましょう。 - ドライバやアプリケーションを最新バージョンに
パソコンのドライバやアプリケーションを常に最新バージョンに保つことで、フリーズを予防できます。最新バージョンにすることで、不具合の解消や安定した動作を期待できます。 - パソコンに過度な負荷をかけない
長時間の稼働や過度な負荷は、パソコンのフリーズを招く原因となります。適度な休憩やメンテナンスを行い、パソコンに過度な負荷をかけないようにしましょう。 - ウイルス対策を最新にする
ウイルス感染はパソコンのフリーズを引き起こす可能性があります。ウイルス対策ソフトを導入し、定期的なウイルススキャンを行いましょう。また、ウイルス対策ソフトの定期的なアップデートも怠らないようにしましょう。
これらの予防策を講じることで、パソコンのフリーズを予防することができます。定期的なメンテナンスや注意を怠らず、安定したパソコン環境を維持しましょう。
最後に
急いでコンピューターを強制的にシャットダウンしないようにしましょう。
この記事では、WindowsやMacのコンピューターにおける強制終了について、手順やリスクについてお伝えしました。
パソコンは精密な機械ですから、些細なことでフリーズなどのトラブルが発生する可能性があります。事前に予防することも重要ですが、トラブルが起きた際には焦らず冷静に対処することが肝要です。
焦って誤った強制終了を行うと、最悪の場合、パソコンが壊れる可能性もあります。
本記事を参考にして、パソコンの強制終了には慎重に対処しましょう。
よくある質問
パソコンが固まった時、強制終了するにはどうしたらいいですか?
パソコンが固まった場合、以下の手順で強制終了できます。
- Windowsパソコン: キーボードで「Ctrl」+「Alt」+「Delete」を同時に押し、タスクマネージャーを開いて該当するアプリケーションを終了させる。
- Macパソコン: 「Option」+「Command」+「Esc」の同時押しで強制終了ウィンドウを表示し、固まったアプリケーションを終了させる。
パソコンの強制終了のキーは?
- Ctrl + Alt + Del キーを同時に押します。
- 「タスクマネージャ」が開きます。
- 「プロセス」タブで、固まっているアプリを選択して、「タスクの終了」をクリックします。
- すべてのアプリを終了しても改善しない場合は、Alt + F4 キーを押し続けます。
- 「シャットダウン」画面が表示されるので、「OK」をクリックします。
パソコンが固まった時に押すボタンは?
- Ctrl + Alt + Del キーを同時に押し、「タスクマネージャ」を開きます。
- 「プロセス」タブで、固まっているアプリを選択して、「タスクの終了」をクリックします。
- すべてのアプリを終了しても改善しない場合は、Alt + F4 キーを押し続けます。
- 「シャットダウン」画面が表示されるので、「OK」をクリックします。
パソコンの強制終了ができないのですが?
キーボードやマウスでの操作が効かないとき、電源スイッチを10秒以上押し続けることで、パソコンを強制終了できます。 再度電源を入れる前に、電源が完全に切れるまで30分ほど待ち、問題なく動作するか確認してください。
パソコンを強制終了するのは危ないですか?
はい、パソコンを強制終了するのは危険です。
強制終了を行うと、以下のリスクがあります。
- データ損失: 保存していないデータが失われる可能性があります。
- システムエラー: システムファイルが破損し、パソコンが起動しなくなる可能性があります。
- ハードウェアの故障: ハードディスクやメモリなどのハードウェアが故障する可能性があります。
強制終了は、以下の場合にのみ行うようにしましょう。
- パソコンが完全にフリーズして、他の操作を受け付けない場合
- シャットダウンが正常に完了しない場合
- 緊急事態が発生した場合
シャットダウンが終わらない場合の強制終了方法は?
シャットダウンが正常に完了しない場合は、以下の方法で強制終了することができます。
- 電源ボタンを5~10秒間押し続けます。
- パソコンの電源が切断されます。
- 再起動後、データの損失がないか確認します。